0811 浜松 その6 (浜松市楽器博物館④ピアノと体験コーナー)

Posted on 2008年11月29日 | コメント (0) | トラックバック (0)

続きまして、ピアノと体験コーナーです。
個人的には体験できる楽器にがピアノが無いというのが残念なんですが、メンテナンスが大変なのと、弾きっぱなしのお客さんがいるからだろうと思っています。仕方ないですね。

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1808 年製のピアノ。
よく見ると、鍵盤が、下が F まで上も F までしかありません。現在の鍵盤数の標準は 88 ですから 15 鍵ほど足りないということになります。88 鍵の楽器が登場するのは、今回の博物館でわかったのですが、もう数十年後です。
1808 年というとシューマンやショパンの少し前なのですが、当時の曲は、このぐらいのピアノを想定されて作曲されていたということがよくわかります。無い鍵盤について作曲してもしょうがないですし。
これを思うと、デジタル・ピアノは 88 鍵必要かもしれませんが、キーボードについては 88 鍵要らないように思います。今度、キーボードを買うときはやっぱり 61 鍵で良いような気がしました。

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左右に鍵盤があるピアノ。
PLEYEL 社製のピアノです。PLEYEL 社は今でもピアノを作ってるフランスの名門です。だから奇をてらったものではなく、おそらく教育用として作られたものでしょう。とにかく、僕はこんなのここでしか見たことないですよ。
なお PLEYEL のピアノはショパンが愛用したということで有名です。

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ひときわ小さいグランド・ピアノと私 (178cm)
先の古いピアノもそうですが、スピネットやチェンバロも含めて鍵盤の幅が小さいものを多く見受けられます。僕は実用的にも 10 th ぐらいまでしか手が届きませんが、これなら 13 th ぐらいまで届いてしまいます。
当時はオーディオ機器なんて無い時代ですから、家庭で良質に音楽を楽しむというと、ピアノを導入するしかなかったのかもしれません。それでも高級品だったでしょう。そう思うと、このピアノもオモチャではなく、一日の癒しの一助だったのでしょうか。

続いて、体験コーナーです。1F に戻ります。
けっこう叩き物が多かったです。写真を撮っていないですが、ジャンベやトーキング・ドラムもありました。
トーキング・ドラムは妻が面白がって一生懸命叩いてましたよ。

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馬頭琴。
2 台置いてあります。大と小。僕が弾いているのは大の方です。小の方は音を鳴らすのが大変でした。よく考えれば調弦がゆるかったのかもしれません。
やっぱり、何かを引っ掻く、聴くとつらい音がします。
なお、弦高が凄く高いので押さえるのも大変です。

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クラシック・ギター
僕は弦楽器が、てんでダメです。
弾いているのは F のブルースのベースラインです。アレね。

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一応、これで楽器博物館のひととおりのレポートは終わりですが、最後にもう一つ。

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カンリンというモンゴルの楽器です。歌口はおそらくリップリード。
材が人間の大腿骨です。鳥葬の際に鳥を呼ぶために使ったとか。モンゴルにも鳥葬があるというのも初めて知りましたが、とにかく、これを見ると、鳥葬というものが、どういう光景になり最後にどうなるのか、容易に想像がつきます。若干、宗教観や死生観が変わる楽器です。

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