2009 GW 金沢-松本 (2. 片町「いけ森」)

Posted on 2009年04月30日 | コメント (0) | トラックバック (0)

夕食は、金沢市内の繁華街・片町の裏通りで、犀川にほど近い場所にある「いけ森」という割烹です。
そもそも僕が金沢に行くのは、観光の他、もう一つ目的があります。母方の田舎が金沢です。
金沢には祖母が健在で、叔父夫婦や従兄弟がいます。

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「いけ森」は昨年秋ごろに開店した新しいお店であり、叔父の隠れ家です。。。。。すみません、御馳走になりました。(僕と叔父のふところ具合の差は 4/30 の夕食と比較いただければわかります)

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軽くあぶった帆立の上に菜の花がのり、出汁がかかります。黄色いのはウニです。

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フグの薄作りの上に山菜 (どんな山菜かは失念) がのり、白子の あん がかかります。

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筍と蒸しアワビと昆布のお吸い物。橙色は からすみ。

この辺りから、ちょっとノックアウトされています。金沢と言えば魚が美味いので、自分のサイフで食事をすると、どうしてもダイレクトな刺身が中心になるのですが、ここはやはり割烹料理店、出汁がもの凄くおいしいです。雑味が無く、それでいて様々な味が感じられ、さらにひとつにまとまった味覚となり、どの料理にも効いています。かといって食材の邪魔をしておらず、背景として確実に存在しています。
金沢は食文化としては、西になるのですが、それだけに、こういうものは東京では滅多にいただけないですね。

酒も「立山」や「菊のしずく(萬歳楽の吟醸辛口)」といった北陸の酒に切り替え。

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イカとサヨリ (?)。小さくお造り。塩でいただきます。
(?) がついているのは、ちょっと酔ってきたからです。
ついでに言うとワサビが美味くて、これで酒が飲めそうです。

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左上より、茶碗蒸し (先に説明した出汁大活躍)、イイダコ (確か ? 煮たもの)、金時草と貝を和えたものに酢味噌 (金時草はキンジソウといい少し粘りがある加賀野菜)、焼き魚はノドグロで、その上にある白いものがかけてある山菜はコゴミ。

これらを、先に書いた北陸の酒で。

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出汁をゼリー状にしたものと蟹。その上の黄色いのが酢味噌であったか蟹の何かであったかは失念。
例によって出汁が素材のじゃまをせず、云々。
蟹の下には先の帆立をあぶったのが隠れてたような記憶もある。

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何かの魚の肉 (確認してないけどたぶん鮭) をタネに摺った蓮根の団子をつくり、出汁の あん がかかる。その上に牛の焼いたのがのる。田楽のように味噌が軽く乗せてあり、山椒が爽やかさを香らせる。野趣あふれる食材が京風の料理技と一緒に口の中に入るのです。
※ レンコンも加賀野菜のひとつ。

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〆は さくらえび のご飯。

最後にデザートが出ました。大変申し訳ないことに写真を撮っていなかったのですが、デザートはお女将さん手作りです。ブルーベリーのムースのようなものでした。酒を飲んだ後、実にスッキリとしました。
「いけ森」はご夫婦で切り盛りされている、大変小さいお店です。

「美味しんぼ」を読んでいると、「岡星」という雄山や京極さんみたいな食べ物にうるさい人たちを唸らせる割烹が出てきますが、僕が今回、叔父に連れて行ってもらったのは、まさしくこういうお店だったのではないかと思います。こんなの 36 才の僕のサイフじゃ無理々々。

「割烹・いけ森」
石川県金沢市片町 1-9-8
076-231-0498

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