ECM top 5
Posted on 2009年06月27日 | コメント (0) | トラックバック (0)
前に BN レーベルでマイベスト 5 を書く日記を書いたら面白かったので、ECM マイベスト日記を書く。
よく考えたら、チックとキースとメセニーとその他を少数を持ってるだけだけど、ここ数年、メセニーで体が出来ているので、まあいいかなと。
さらに、ECM はヨーロッパのレーベルなんで自分としては仕方ないような気がします。だってクラヲタなんだもの。
[No.1]
Chick Corea & Gary Burton
Crystal Silence
まだ10代の僕がジャズを意識した一番最初のアルバム。オーソドックスなジャズとはとてもかけ離れたアルバムだけれど、それでも初めてジャズを知ったのがこのアルバムでした。
アルバム・タイトル曲における音世界は、今でも惹かれます。クラシックやミニマリズムではなく、あくまでもジャズの手法で表現された「静寂」は、限りなく透明に近いブルー、あるいは、限り無く 0 に近い厚さを持った3次元。
究極の美にはいかなる表現を当てはめても表現しつくすことが出来ない、という哲学がありますが、「ここに美しいものがある」と一言で語ってしまった方が、逆に際立つのと同じです。
[No.2]
Keith Jarrett
tribute
僕のチック・コリア全盛期を打ち砕いたのがこのアルバムでした。冒頭の Lover Man のイントロ 2 小節で完全にノックアウトされました。
正直、現在の自分の形成につながっているので、"Crystal Silence" と迷いましたが、歴史を重んじて、あえて 2 位にしています。
[No.3]
Keith Jarrett
at Deer Head inn
学生時代はキース・フリークだったことを、ここにカミングアウトしますが、キースの諸作で一番好きなのが、このアルバムです。
他のトリオ作と最も違う点、それは正座しなくても聴けることです。このアルバムは、キースにとって言わば里帰りライブですが、いつものホールでのコンサートのようにスタインウェイ・ハンブルクを持ち込んだりエアコンのノイズに文句を言ったりしたかどうかわかりませんが、そういう要求をしていないように思える生々しいライブです。1 曲目の Solar が終わったとき、カチャンというグラスが当たる音がするんですよね。
[No.4]
Pat Metheny
80/81
メセニーのアルバムでナンバーワンを挙げるなら、迷わず "still life (talking)" ですが、ECM で括るならこれです。ウチのかみさんのフェイバリットでもあります。
アルバム製作当初、ロリンズとボブ・バーグにオファーを出したが何らかの事情で NG になったという話がありますが、もし実現していたらどういうアルバムになったのか興味があります。ボブ・バーグもブレッカーももうこの世にはいませんから、せめてロリンズとの共演アルバム、あったらいいのになと思います。ロリンズがやる 80/81 なんてねぇ。想像しただけで良いじゃあないですか。
[No.5]
Paul Bley
Open To Love
ポール・ブレイはジャズ・ピアノ界の宝です。このハイパー・モダニストのおかげで、ジャズ・ピアノの表現の幅が格段に広がりました。ピアノなのにコードから開放されており、それでも美しい。
ただし、ピアニストとしてこのアルバムは持つべきアルバムですけど、たくさん聴かない方がいいです。聴きすぎるとピアノが下手になります。良い子はマネしないで下さい。スタンダードが弾けなくなっても知らないよぉ。
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以下、次点です。
Pat Metheny
Rejoicing
Keith Jarrett
Dark Intervals
Keith Jarrett
Concert (Bregenz Concert)
Marc Johnson
Bass Desires
Chick Corea
In Concert (Zurich, October 28, 1979)
やっぱ ECM って良いアルバムが多いなぁ。PMG やる前のメセニーなんか本当にフレッシュだし、ECM 時代のメセニーはやっぱ初期メセニーに良さがあるよなぁ。Rejoicing のようなトリオがピアノで出来たらなぁっていつも思う。
キースのソロもケルンよりブレゲンツの方が楽しくて良いよなぁ。マイナーなだけでちっともマニアックなソロじゃないし。Dark Intervals はマニアックかもしれないけど、本人が「これはジャズじゃない」って言っちゃてるからしょうがないよね。ジャズという括りで載せちゃいけないんだよね。
マーク・ジョンソンのベース・デザイアーズも、NY のパンキッシュなフリーと、ビル・エヴァンスを繋ぐ鎖みたいなのもので、、、、、要は今の自分のフェイヴァリットになってる。
チックとゲイリー・バートンの 79 年のライブ盤も、1 位のクリスタル・サイレンスと同じノリでそれはもう聴いた聴いた。このアルバムを松本のエオンタみたいにピアノの音が凄く綺麗なジャズ屋で聴いたときは嬉しかった!。
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