仙台・定禅寺 SF レポートその三
Posted on 2009年09月18日 | コメント (0) | トラックバック (0)
「牡鹿半島」(居酒屋) にて、秋刀魚刺 (旬)。酒は「日高見」の純米吟醸。
この後、中央一丁目にある「ヴィレヴァン」(http://www.vilevan.jp/) に行ったところ、結婚式二次会ということで入店不可。
国分町に戻り、「カウント」(http://g.sendai2.jp/go103930) という老舗のジャズ屋へ行きます。
このタイミングが飲み歩いて一番楽しかったかもしれない。僕は地方都市に行って、居酒屋に行った後、土地のジャズ屋に行くというのが趣味ですが、その時の気持ちに一番近かった瞬間です。
在郷のジャズ・ファンが自分の時間を過ごしに来るお店に、旅行者として混ざるわけですが、逆に自分がその土地に住んでいるような気持ちになれます。
ハンコックやトニーがいる頃のマイルスのレコードが、轟音で鳴っていました。
定禅寺ジャズフェス帰りの個性的な若い男女が、じっと音楽を聴いています。
最後は、「カウント」近くのバー「KOSHI」(http://g.sendai2.jp/go103570) へ。
5F 建てのビルの最上階にあり、斜めに切った大きな窓から、国分町・一番町のまだ人がたくさん歩く様子が見えます。
このお店はジャズ・ファンの集まるお店ではないですが、ちゃんと稼いでいる人が行く、クオリティのある空間を持ったお店でした。カルヴァドスが 3 種類あるというのも嬉しい。また仙台に来ることがあれば、ここには 3 軒目で必ず行くと思われる、金沢の「穆念」みたいなお店でした。
因みに、この飲み歩き中の写真が少ないのは、デジカメの SD カードを部屋に忘れたため。
せめて、一次会の後にカード取りに行けばよかったと、いまさらながらに反省。
翌朝、朝食ロビーから見る、まだ 2 日目の定禅寺 SF が始まる前の定禅寺通り。
ニンニクの芽と一緒に炒めてあった肉は何だったんだろう。
帰りの東北道で見た雪山のような巨大な雲。
ところで。
僕が泊まった 516 号室。シャツが散乱してて見苦しいですが。
ホテルの建物は、上から見ると 回 な形をしており、良く言えば中庭に面してる部屋なのですが、綺麗な中庭があるわけが無く、四方がコンクリートの空洞があるという感じです。
窓はありますが、全面に白いフィルムが貼られ、外が昼なのか夜なのかわかりません。辛うじて 2mm ぐらいのフィルムの隙間があり、覗くと廃墟のようなコンクリートの壁が見え、上の方には狭い空が見えます。
窓は開きません。火事になったらどうなるんだろう。
ついでに言うと、TV は液晶ですがアナログで、楽しいビデオを見せてくれる謎の箱もありません。
左サイドバック氏の部屋の写真を後で見せてもらったのですが、美しい定禅寺の並木が見え、テレビも BS が映るものでした。僕以外のメンバーの部屋はそういう感じだったようです。
あと、空調のリモコンも電池が弱くて赤外線が効かず、本体に近づかないと温度調整や ON/OFF できないし、目覚まし時計も電池が弱くてスヌーズのランプが弱く部屋の電気をつけないと時刻がわからないし。
でも、この部屋に当たったのが僕でよかったと思いました。ビジネスホテルに慣れてる人でないと、絶対受け入れられない部屋だと思います。タフな部屋でした。
初定禅寺は、クルマで行くのも遠く、段取りも分からず、とにかく疲れた印象が強くて、また行くかどうかというと、まだ辛さが喉元を過ぎてないから、「来年はいいかな」という気持ちの方が強いのですが、それを考えるとバンドの存続に抵触しちゃうので、次のライブまでゆっくりしようと思います。
たぶん、審査に通っちゃえば行くんだろうな。きっと。
(新潟か宇都宮、松本も行きてーな)
仙台・定禅寺 SF レポートその二
Posted on 2009年09月17日 | コメント (0) | トラックバック (0)
nori さんが、かつて仙台勤務だったことがあり、当時最も印象深かったお店に連れてってもらいました。
(photo by オオタケコウタロウ)
一隆 国分町店
稲荷小路という、国分町でも居酒屋が連なる細い道の途中、川政ビルというディープなビルの 2F にあります。
ミュージシャンのサインが多数ありました。ミュージシャンがライブ後に来るお店なんですね。サインは書きませんでしたが、僕らも来店者の仲間入りです。
僕は、S57 から西武ファンでして、西武ファンが集うお店というのは実に楽しいオプションでした。
なお、ここは仙台・楽天の本拠地なので、山崎武司さんや岩隈久志さんも来たことがあるとのこと。そういえば岩隈はライオンズファンですよね。
まずは牛タン。
実は僕は牛タンが初めてでして、ちょっとウンチク書いてもいいですか?。読み飛ばしてもいいですよ。
仙台の名物というと、まずパツンと思い浮かぶのは牛タンですよね。
なんで牛タンなのかっていうのをガイド・サイトで調べてみました。西洋料理の牛タンに魅せられた焼鳥の巨匠が、焼鳥やホルモン焼と同じノリで発案したのが牛タン焼きです。発祥が明確なのが特徴です。
僕は、実際に食べるまで、焼肉のタン塩みたいなものだと思ってました。仙台牛というブランド牛がありますから、焼肉食べるのと同じ感覚のものだと思ってたわけです。ここは肉がおいしい土地なのかなと。
しかし重要なのは、調理法にオリジナリティがあることでした。牛の産地ではなく、仙台には牛タンをおいしく食べさせるお店があり、それが繁華街にたくさんある。ここがポイントだったのです。
麦トロご飯とテール・スープのセットで出すお店が多いですが、酒の肴としていただくのが、発祥当時に最も近いのではないかと思いました。定食としての牛タン焼きは発祥当時からあるようですが、とにかく大衆食としていただくのがスジだと思います。今日は牛タンで一杯、みたいな。
そんなわけで、酒は、まずビール、次は地酒「浦霞」の生酒。心地よく口に酒を運び、一切れ食べる。実に日本酒に合う肉料理だと思います。
みそカツ
「利久」や「太助」に行かず「一隆」に行ったのはこれが目的でした。あっというまに食べつくされました。
仙台に行けば牛タンですが、その先にあるのは各店のイチオシです。
笹かまもいただきましたし、お通しの堅豆腐が大変美味しかったです。
まだ、20:30 という早い時間でしたが、疲労困憊のため解散。
自分も翌日のことを考えてホテルに戻ろうかと思ったのですが、あの部屋 (後述) に帰ると思うと簡単にシラフに戻る気にはなれなかったので、さらに街へ。
つづく。
仙台・定禅寺 SF レポートその一
Posted on 2009年09月16日 | コメント (0) | トラックバック (0)
9/12 仙台・定禅寺 SF に出演してきました。
僕にとっては、遠い地であり、聖地でした。
世の中には 2 種類のアマチュア・ジャズ・ミュージシャンしかいない
定禅寺に出たことのあるヤツと
出たことの無いヤツだ
AM5:00 に横浜在住の左サイドバック氏と私自宅で待ちあわせ。楽器類をクルマに入れ替えます。
AM5:00 台の千歳烏山。まだ空は暗い。
仙台に行くのは初めてで、しかもリミット時間があります。それに間に合わなければ出演ができません。
各種道路情報サイトや周囲の宮城出身者に確認の上、6h で到着ということで予定していました。
佐野 SA で、例によって佐野ラーメン。
平打ち麺と薄めの醤油スープなのが特徴だと思う (喜多方ラーメンも平打ちだけど味の立ち方が違う)。
ここでラーメンを食べるのは 3 回目で、SA 以外のラーメンと比較しても、遜色無く味わえると思う。
途中で雨に合う。仙台は大丈夫なのか?!
11:00 過ぎに無事到着。左サイドバック氏の昔からのお知り合い cozy さんのバンド「Jazz Complex」を聴きに行く。
cozy さんは神奈川出身だが、現住所、宇都宮より出演のバンド。
宇都宮はナベサダの出生地なので、ジャズの街だ。だからバンドのレベルも高い。(宇都宮のジャムに出た時に本当にそう思った!)
黒森慶子トリオ。仙台で活動するとてもキュートな千葉ケイコちゃん (p) をフューチュアしたピアノ・トリオ。フォーマットはジャズだけれども、そもそもポップス志向で音楽をやってるので、コンファメイションとか枯葉とかチキンとかが楽しく耳に入ってきます。ストレート・アヘッドにやらなくてもジャズはジャズ。
定禅寺に出演する際は、PA 以外の演奏用の機材はすべて自前で用意するのがルールとなっており、僕らはドラムをどうするのかとても悩んだのですが、こちら黒森慶子トリオさんとシェアすることで無事出演することができました。損得抜きで、出会えてよかったと思ったバンドです。Special Thanks To.....
ライブ本番数分前の私達。
IWQ は本来、アコースティックなジャズ・カルテットですが、今回はエレクトリック・セットでプレイします。
ベースもエレクトリック。ピアノも、ピアノ音色を使わずローズを模したエレクトリック・ピアノで。
(Proteus 2000 + M-Audio 61 鍵セミウェイテッド)
曲は
81 (ロン・カーター)
J.S.E.S (左サイドバック)
Sail Away (トム・ハレル)
Thursday Son (Shintsm)
R129 Around (Shintsm)
ちょうど、35 分ぐらいだったねぇ。
自分の曲まで定禅寺でやるというのは想像もしなかった事実だ。望めば出来ることかもしれないけど、流れ的にこういうことになったのは運が良かったとしか言いようが無い。
定禅寺 SF は、常にたくさんのお客さんが出入りしており、どんなに小さな会場でも数十人単位で聴いている人がいる。演奏曲は、見ての通り決して一般ウケするものではないのに、最後まで聴いてくれる。フロックかもしれないけど、自分を認識もらえたという、ミュージシャン冥利の感覚を覚えるのだ。
演奏後は国分町へ、打ち上げ (= 牛タンを肴に呑む) に行くのです。
つづく。
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