R254-R20 : 武州/上州/信州/甲州
05/07/01〜05/07/2 (1泊2日)


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PAGE 1 : R254で松本へ。雨中だが、森のマイナスイオンの中を走る。

 このサイトのコンテンツに載せていないけど、2005年の1月に、千葉は千倉のバードランドに行ってきた。海に行ったから、今度は山に行きたくなった。
 そこで、完全に夏休みの季節になる前に、2泊3日で信州方面に行くことを計画した。2日目は上高地にトレッキングとか、黒部ダムまで行くとか考えており、宿泊は2泊とも松本にする。きっと楽しいに違いない。
 だが、計画を変更する必要が出てきた。僕の高校時代の後輩が5〜6月にかけて2人も結婚することになったのだ。これは非常におめでたいことなのだが、僕と妻は同じ高校なので、その2人のパーティーに2人で出席することになる。しかし、家計的にはけっこうな出費である。
 というわけで、R20 で単純に松本へ行くだけなら、去年やったから、いろいろ調べてみた。そうしたら、R254 というクルマ旅好きが好みそうな国道があるじゃあないか。道中は知っている道もあり、面白そうな知らない道もある。
 行きは、関越道で、東松山まで行き、そこからずっとR254で。帰りは、R19、R20 で東京まで戻る (大月からは中央道)。これで行くことにする。

*

 朝は、5:30 に起床。本当は 6:00 に目覚ましをセットしていたのだが、興奮のあまり、早く起きてしまう。旅行の前はいつもそうだ。前日は、10:00 ぐらいに寝ている。きっと必要以上に早起きしてしまうだろうから、夕食は通常より大目に飲み、自分をダマくらかすことにしたからだ。強引に就寝したわりには、途中で何度か起きてしまった。
 予定どおり、7:30 に出発となる。曇り空である。梅雨どきだからしょうがない。でも道中、途中で天気が変わることもある。都内を走る間は、自分が普段利用している道と変わらないから、曇りでも雨でもなんでもよい。
 予定どおり進むが、環八井荻トンネルから渋滞している。今、トンネル内を工事しているため、片側1車線である。西武線の踏切をパスするためのトンネルだが、工事してるのだったら意味がない。早稲田通りを左折し、裏道を通って、西武線新宿線の踏切をわざと渡ることとする。ここは運よくスムーズにいける。その後、またしても渋滞。今度は、西武池袋線の踏切である。ちょうど通勤時間帯なので、しょうがないのだろうか。本当は、信号が無い分、素直に井荻トンネルを通っていた方がよかったか。これは次回の課題だな。
 関越の大泉JCTにて高速に入る。トイレ休憩と朝ゴハンのため、三芳PA に寄る。


左上:なるべく、意味のある写真を載せるつもりだったが、自分の旅は線の旅だから、こういう写真を載せねば。関越道三芳PAにて。
右上:三芳PAではスマートETCが実施されている。初めて見た。スマートETCとは、通常、高速道路の出入りは IC になるけど、その機能を PA や SA にもやらせちゃおうというものである。中央道 双葉SAでもやっている。首都圏では、ここ三芳PAだけ。実験段階中らしい。
左下:三芳そば
右上:そば も食ったが、リゲインも摂取。

 トイレに行ったり、店内をプラプラする。初めアメドッグのような簡単なスナックにするつもりだったが、妻がガッツリ食べたいとのことで、つられて そば にする。
 で、この そば がちょっと、僕の好きなタイプでなかった (妻の カキ揚うどん を味見させてもらったが、こちらの方は うどん にコシがあり、うまい)。サツマイモ天はおいしいが、ツユが関西風ダシである (醤油濃度は関東風)。そば にあんまり合わない。やはり関越は うどん なのか (この先の上里SAの うどん もうまい)。
 やがて、観光バスが何台も来るのが見えたため、あわててトイレに行く。バス7台分ぐらいの老人の群れに合うと、先にトイレに行っておかないと、大変な行列になるので注意が必要である (特に女性)。
 また高速にもどり、走る。今回、夏休み時期を外したのは、以前、夏に信州方面に行った際、渋滞がひどくて、予定変更や臨時の高速利用を余儀なくされた経験があるからである。
 外したので、雨に合ったが、都内以外は渋滞がなくてよかった。

*

 東松山ICを降り、R254を左折する。いよいよ旅の前半が開始する。天気は引き続き、曇り時々雨だが、東松山まで来るとさすがに、都内の空気とは違う。田舎というには、都内まで通勤している人が多いが、道の左右は深めの雑木林であり、田畑である。
 途中で、自販機ファンには有名なスポットに寄る。

左:嵐山ドライブイン。簡単に書くと、ゲームセンターなのだが、注目は設置されている自販機である。
右:問題の自販機。左はニチレイの冷凍食品の自販機で、これは比較的よく見るタイプなのだが、右にあるのは そば/うどん の自販機である。こいつは優れもので、生麺の自販機なのである。詳細は自販機情報サイトのパイオニア「山田屋」が詳しい。

 引き続き、埼玉西部の林の中を走る、ここらあたりから、田畑の発酵臭が車内に入ってきたりして、いよいよ、田舎らしくなる。カラダが旅行モードになってくるのを感じる。楽しいことをしている気になる。

左:寄居町、R254がJR八高線を渡る陸橋より
右:R254 野中交差点。R254 は途中数箇所、道を間違えやすいところがある。ここは最も難しいところで、何の変哲もない十字路なのだが、ここをまっすぐ行くと本庄に行ってしまう。正解は左折。

 雨が降ったり、やんだりする中、道の左右は畑である。たまにJAの直売所などがある。今日は平日だから、土日ほど充実はしていない。この辺りは、東京からほど近いけれど渋滞があまりないので、トロトロと国道を走るのには良い道である。関東の田舎を北に向かってひた走る。
 今回、旅行に持ってきたCDは合計40枚強である。さすがにすべてを聴き切ることはないけれど、半分ぐらいは聴いていると思う。
 ちょうど東京から出て3時間ぐらい経っているので、3枚目である。ここまでは、ハンコックの「Future 2 Future」メセニーの「Travels」のDisc1→「New Orleans Funk60-70」(60〜70年代のNew Orleans Funkのシングル盤を集めたコンピレーション。ミーターズとか長髪教授とか) である。
 この「New Orleans Funk」が道にとても良く合う。音楽上の知り合いに、田舎道用のトラベル・ミュージック用として教えてもらったのだが、ブルース色の強いアーシーなファンクは気持ちがノるし、クルマにも良くノる。入手に手間取ったけど、かなり良い買い物だった。

左:神川ドライブイン "ビッグチェイス" 例によって自販機スポット
右:ここにも 生麺自販機うどん/そば あり。

 途中で自分の趣味 (自販機趣味) を満たしながら先へ進む。児玉町を過ぎ、神流川 (かんながわ)の「藤武橋」を渡り、いよいよ 武州 (埼玉) から 上州 (群馬) に入る。

*

 群馬の藤岡市に入ったら、いよいよ雨が強くなった。極めて強力な夕立のような、それよりもひどい大降りである。利用している道は引き続き R254 なのだが、この先の下仁田を過ぎると、佐久市に入るまで峠道である。雨が多すぎると通行止めになったりする。。。。。心配していたが、やがて、もっと甘い降りになる。安心。

上:藤岡市街にて。スゴイ土砂降りで前がよく見えん!。

 さっきから、自販機コーナー (というかゲームセンター) によく寄っているが、一番寄りたかった自販機コーナーが、藤岡市にある。1年半ぐらい前にも行ったことがあるのだが、「ビッグチェイス 藤岡店」というところで、この自販機コーナーにはハンバーガーの自販機がある。僕ぐらいの年代の人なら知ってると思うが、マズイくせに妙に魅力的な、あの、自販機バーガーである。
 ちょうど上州電鉄を渡る陸橋のたもとという、けっこうわかりやすい、場所にある。で、その場所を通りかかったが、それらしい建物が無い。残念なことに、閉店していた。すでにサラ地になっていた。跡形もない。以前来たときも駐車場が砂利だったのだが、その砂利しかない。悔しいから跡地の撮影をしようとしたけど、雨がひどくて、撮影できなかった。

左:プラトン254。自販機スポット(ゲーセン)。置いてあるのは、ニチレイの自販機と日清のカップ麺の自販機。
右:自販機バーガーを食べられなかったので、代わりにココで、自販機フライドポテトを購入(ニチレイ製)。

 大雨だけど、渋滞していなかったから、特に気になっていなかったが、この時点で実は 1 時間分ぐらいペースが遅れている。あちこち寄っているのもその原因だけれど、クルマの平均速度が遅くなっているのである。いつも旅行のスケジュール立てをするとき、40km/h を目安にしているのだが、信号待ちを含めて、少し遅い。雨でクルマの運行全体が遅くなっているのである。ちょっとあせってきた。
 とはいえ、雨の中、アーシーなファンク・ミュージックを聴きながら、R254 をトロトロと走る。スケジュールはギチギチに詰めていないので、時間があると思いつつ、マイペースで、左は山、右は田畑と河の道を進む。富岡バイパスも R254 だが、利用せず、旧街道の雰囲気を残す富岡市街を抜け、やがてバイパスと合流し、すぐに細くなり、直線的な道は、やがてクネクネと山道らしくなってくる。下仁田町に入る。
 蒟蒻畑が左右に見える。下仁田といえば、下仁田ネギと蒟蒻である。確か日本の蒟蒻のを占めていたと思う。マンナンライフの本社は、隣の富岡市にある。

 いよいよ、道の左右が狭くなりだし、途中に石碑などがあって、旧街道の趣が出てくる。江戸五街道の中山道は R17 なので、もっと北側の軽井沢などの方面へ向かっているが、R254 は、その中山道の裏街道にあたり、なぜか群馬側では「信州街道」、長野側では「富岡街道」と呼ぶ。実は道に歴史がある。
 下仁田町中心地を通りすぎ、しばらく、先に進むと、本日のお昼ごはん、「おかた茶屋」に到着する。あー、やっとついた。


左上:おかた茶屋の駐車場より。
右上:おかた茶屋。民芸風。
左下:その店内。
右下:もつ鍋定食。\1000。

 このお店は、普段は地元の営業さんや、トラックの運転手が来るお店である。メニューもスタミナ系が多い。だけれども、立派に公式サイトがあって、きれいに見せている。下仁田商工会のサイトで見つけた。
 店内は、民芸調で、お店入り口近くでは、コンニャクを売っている。座敷もあり、観光バスも大型トラックも駐車できる広い駐車場がある。
 地物のおいしい田舎料理を食べさせてくれる。例えば、コンニャクの田楽。だけれども、僕が注文したのはモツ鍋定食である。モツ鍋は、自宅でやると部屋中がモツになって、よっぽど好きでないとキツイが、ここではおいしくいただくける (けっこう、今回、楽しみにしていた)。ポイントはネギが下仁田ネギであり、コンニャクが下仁田コンニャクである。まずいわけが無い。
 しかし、やっぱり、ちょっと量が多かった。妻はモツ煮定食にしたが、確かにおいしいのだけれども、ちょっと量が多いと言っていた。次回来るときは、モツ鍋自体は、非常においしいので (味噌も美味い) 食べたほうがいいから、とりあえず注文し、モツ鍋と別に、完全に別のメニューを頼んで、数人でシェアした方がいいと思う。
 お店の奥では、テレビが静かに、お昼のニュースを、見られるともなく、映している。向こうの方では、トラック・ドライバーが野菜炒め定食をつつき 、帰りにコンニャクを買っていく。僕の右後ろのテーブルでは、営業社員風のおじさんが、サバ塩焼き定食を食べている。観光客風のご夫婦もいらっしゃる。1人は、何を食べているかわからないけど、もう1人はモツ鍋定食である。
 満足し、お店を出る。 上:やはり、同店の駐車場より鏑川。下仁田町はだいたい、こういった風景である。日本のカントリー。写真下方に、釣りをしているオジサンがいる。ヤマメだろうか、鮎だろうか。竿が長いから鮎の友釣りかな?。

 道はさらに、峠道となり、内山峠越えである。道の左右には、コンニャクや、農産物を売るお店が多く、また、それぞれ駐車場も広い。岩魚塩焼きというのもある。やはりトラック・ドライバーを対象にしている食堂が多くある。
 このあたりは、妙義山も含めて、形状が特異な山や崖が多い。この道にも、荒船山という、たいへん特異な形をした山を見ることができる。ギアナ高地のテーブルマウンテンのような形状をしている上に、けっこう大きいので驚く。西側の崖の高さは 200m ぐらいある。(東側はゆるい斜面で、比較的、登りやすいらしい)。
 実は、高さが 1500m 無いので、実際に見るまでは、それほど期待していなかったのだが、こんなに大きいとは思わなかった。

上:荒船山。その大きさが伝わるように撮影できなかったが、google で検索すると、その特異な形を伝えた写真が多くある。あの崖の高さが 100m〜200m ぐらいあるわけである。

 内山トンネルを通過すると、信州に入る。


PAGE 2 : 信州佐久平から松本市へ。松本市内の居酒屋で一杯

7:30頃。小田急線 千歳船橋駅近く。












8:30頃。西武池袋線 石神井公園近く。




















































9:30頃。R254 東松山工業団地入口。










































10:30頃。R254 埼玉県児玉町のダイソー(ヤオコー)の駐車場。


















































































11:30頃。R254 富岡市街の少し手前。










































12:30頃。おがた茶屋 の窓から迫る山を見る。


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