8/13-16の日程でベトナム/ホーチミン市に行ってきた。一番の目的は開高健がベトナム戦争取材中に泊まったホテル・マジェスティックに泊まり、氏の足跡に少しでも触れることである。
ホテルに泊まり、103号室の前まで訪れここがそうかと頷き、屋上のバーでサイゴン川を眺めながらマティーニを啜ることは出来たが、それが目的であったとはいえ、出来たのはそこまでだった。物価が極端に安く、海外旅行としては比較的安価に楽しめたが、一昨年シンガポールに行った時ほど街を知ることが出来なかった。公共交通が発達しておらず、僕のような海外旅行ビギナーには難しい街で、移動はほとんど徒歩なのにまともに横断できない横断歩道があり、比較的安心なマイリンやヴィナスンといった会社のタクシーですら、偽物やタクシーメーターを回さない場合があるという、実に予断を許さない街である。逆を言えば、やってみなきゃわからないといって飛び込む感覚がないと、本来の姿を見せてくれないのだろう。ビンコム・センターやパークソン(マレーシア系)やダイヤモンド・プラザ(韓国系)みたいに日本のデパートと変わらないショッピング・センターはあるが、日本と如実に生活習慣が異なる社会主義国であること感じ、特にトラブルやボラれることもなく安全に帰国したが、試合に勝って勝負に負けた感が強かった。「こうすればよかった」という忘れ物が多かったので、もう少し他国を経験して、また訪れたいと思う。例えばメコン・クルーズやクチ・トンネル、チョロンのベンタン市場には行っていないし、戦争証跡博物館にも行けなかった。
つづく。
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