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千歳烏山「RAGTIME」にて (2009/01/23)

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日本酒についてわかりやすく説明できないだろうか。

2011/01/13 21:24

箇条書き。
「※」は僕の意見。

・まず純米酒とそうでない酒があるということを知る。
・純米酒以外の酒には、米と米麹以外の原材料が使用されている。醸造アルコールや糖類など。
・米、米麹以外の原材料にはキレや深みといった味覚を整える効果があるので、入ってるからといって必ずしも邪道であったり、悪いものとは言い切れない。
・しかし醸造アルコール以外が入っているものには注意が必要。所謂、昔の 2 級酒に該当するため。日本酒を飲みすぎるとアタマが痛くなるというような独特の嫌な印象があるのなら、そもそもこれが原因。
・純米酒だけが正だとは思わないこと。味を調えているということはその酒造会社の味が最も出ている酒であり、主力商品として地元に最も飲まれている銘柄であるのを知ること。
・もちろん純米酒の方が、頼るものが無いので、作るのがたいへん。

・吟醸とは、米を磨くこと。米を磨くというのは米を研ぐということ。
・精米歩合とは、米を磨いた程度のことを指し、吟醸→大吟醸という具合に精米歩合が高くなる。
・吟醸と大吟醸の差は精米歩合によるが、"大" をつけてよいかの歩合は決まっている。
・米は磨けば磨くほど、雑味が無くなる。吟醸香といってフルーツに近い香りを持つようになる。

・吟醸酒かどうか、純米酒かどうかは、違う次元での区分になるので、組み合わせが発生する。
  - 純米 → 純米の吟醸 → 純米の大吟醸
  - 純米ではない日本酒 → 純米ではない吟醸酒 → 純米ではない大吟醸
  ポイントは、吟醸酒と銘打っていても必ずしも純米酒とは限らないということ。
・この文脈から言わせてもらうと、純米大吟醸はその酒造会社で最も高級な酒であるため、美味いのは当たりまえ。ブランドによって「○○は美味いけど××は不味い」という評価をするなら、同じクラスの酒で評価すべし。

※ 酒造会社別で味覚の違いを楽しむなら、本醸造と銘打っているクラスの酒で楽しむと、違いが如実な上にお財布にやさしい。

・生酒とは、火入れをしていない酒のこと。日本酒は基本的に低温殺菌をするのだが、これを火入れという。それをやらない酒は悪くなりやすいので要冷蔵で保存する。要/不要はラベルに記載されている。
・地酒と地酒以外の区別というのは、実のところ存在していない。僕の記憶だと、灘と伏見と広島のどっかの酒以外は地酒、と江戸時代の誰かが勝手に決めたものらしいのだが、定かではない。逆に言えばこれらが当時の代表的な日本酒とも考えられる。華やかな香りを持つものが多く、雅で、その理由もわかる。現在でも品評会で高得点を獲得していることも多々あるため、大量生産のメーカーが悪いとも言い切れない。

※ あくまでも僕の印象だけれど、海側の酒はすっきりし、山側の酒はどっしりとする傾向を感じる。これは食べ物との関連性があるからで、例えば日本海側の白身の魚の刺身を肴に長野の酒を飲むと、肴が負ける。逆にしっかりした鳥モモの塩焼きで新潟の酒を飲むと、酒が負ける。なんとなくわかるでしょ。
・もちろん、地方であっても大きな酒造会社は多数あり、さまざまなニーズに合わせた酒を出している。例えば長野で一番大きい宮坂醸造など。(主力銘柄は「真澄」)
※ 日本酒は常に土地に根付いたものなので、風土にあわせた飲み方をするといい。
※ 個人的な好みは、長野の酒で焼鳥、静岡の酒でカツオ、宮城の酒でカキ、新潟の酒で海老。



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