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千歳烏山「RAGTIME」にて (2009/01/23)

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ベジマイト

2012/01/30 20:18

先日、リハの帰りにバリスコに寄ったら、「テシマさんコレ、お客さんがお土産でくれたの」といって茶色いペースト状の食べ物を味見させてくれた。見た目はチョコレート・ファウンテンなんかで見られるようなミルク・チョコレート風のネットリである。その名はベジマイト。

買ってきたお客さん曰く「オーストラリアではどこのスーパーでも必ず売っている、味噌とか醤油とほぼ同じ位置づけの食べ物で、例えばトーストに塗って子供のお弁当に使うといった感じ」とのこと。オーストラリア旅行で泊まったオーストラリア人宅の冷蔵庫に置いてあって、食べてみて (あまりおいしいものではなかったけれど) 大変インパクトがあったので買ってきたそうである。

へー、と感心しつつ、僕も全く知らない食品である。バケットを焼いたのにピーナッツ・バターのような感じで塗りつけて食べてみる。最初 0.5 秒ぐらい溶けたチョコレートのネットリさを感じた後、ただし味覚の方向が甘味に行かず、食感を維持したまま淡い塩味に進んで、やや深みの残して喉の奥に消えていった。深みの感じがレバー・ペーストに似てなくも無いがレバー独特のエグ味は無い。ベジマイトという名前のとおり植物由来のような気がするし、深みの原因は発酵食品だからだろうという予測もつく。

このような得体の知れない食べ物がオーストラリアでは超ポピュラーというのは何事かと思って、ビンの裏に書いてある英語表記の原材料を見ると、牛乳、ベジマイトの元、イースト、チーズ、その他諸々という順に含まれている。チーズが含まれているのは、今回食べたものがチーズ風味だからであるらしいのだが、ベジマイト本体が何で出来ているのか全く触れられていなかった。「え?キミ、ベジマイト知らないの?」みたいな顔して原材料として名前が鎮座している。

最近、インターネットを使えばすぐにモノが分かってしまうので嫌だなぁとか思っていたのだが、たまらずその場で調べてしまったのだが、それでもよく分からなかった。特定の会社の特定の人が発明したものだというのは分かったが、原材料というか、どうやって作られたものなのかは一切分からなかった。企業にとって、例えばコカコーラの元みたいなものなのだろうけど、謎のままである。ついでに言うとコカコーラのように世界征服できそうなおいしさは無い。

ベジマイト



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