もうずいぶん前ではあるけれど、上越市にある「うみてらす名立」という公共の宿に泊まったら、想像以上に良かったので、この手の宿によく泊まるようになった。安価なのも理由のひとつだけれど、事前に、いつリニューアルしたのかとか、設備はどんな感じなのかとかちゃんと調べれば、"ハヅレ" がほとんど無いからだ。今のところウォシュレット有であれば大概は問題無いところである。
「ほっとぴあ新鶴」は会津若松市街からクルマで20分程度のところにある。自治体としては会津美里町で、運営も会津美里振興公社という三セクである。会津盆地を見下ろす高台にあり、大阪で言うと箕面市あたりから大阪の街を見下ろすような位置にある。
ほっとぴあ新鶴
長野県の大町市にある ぽかぽかランド美麻 に泊まった時もそうだったけれど、温泉なので温泉宿である。日帰り温泉施設に宿泊棟を設けた感じだが、小さいつくりは温泉旅館という感じで和室洋室両方ある。宿泊棟と温泉棟は廊下でつながっているが別棟なので喧騒は無く、、、ていうか温泉棟もスロー。地元のじいちゃんやばぁちゃんが、魂が抜けない程度に広間でゴロリとしている。
14:30 頃にチェックイン。ちょっと早めだけれど温泉には早く入りたいよね。
3F の東側にある部屋に入り、冷房の効いた涼しい部屋から窓の外を見れば、景色好きの僕としてはまあすばらしい。
部屋の鍵は 2 つあるので男女それぞれで持てる。僕の方が長風呂であるので妻を待たせることは無い。
温泉風呂で気を抜いている時に大きな窓から夕立が降っているのが見えたが、先に部屋に戻っていた妻は部屋から大きな虹が見えたという。
その、虹。
風呂上りに缶ビールを飲み、甲子園を見ながらゴロゴロして、目を閉じたり開けたり、つぶやいたりしていたらお夕食である。
写真では全体がつかみきれないが、地元の食材を生かした、スローボールがストライクゾーンに決まるような夕食だった。お品書きを下に書いておく。
・前菜 (沢蟹と花豆、胡瓜佃煮、ナス辛味噌、合鴨松葉串、甘エビ塩辛、ニシン山椒漬け、ピリ辛蓮根、ワラビおひたし、筍とシソ巻き青唐辛子)
・地ソバとじゅんさいとろろ
・酢だこと芋茎の三杯酢
・刺身三点盛
・会津本郷焼タジン鍋 (豚肉、キャベツ)
・冷製茶碗蒸、カニと枝豆あんかけ
・朝鮮人参、地野菜、てんぷら + 饅頭天麩羅
・アサリ釜飯
・お新香。
・おつゆ
・マンゴープリン
料理も良かったけど、さらに感心したのが置いてある酒で、会津若松の酒がひととおりあり、もちろん東京の居酒屋で飲むよりも安く、1 合から飲める。ここで泉川、飛露喜の純米吟醸を飲んだ。他にも栄川や花春といった地酒もあり、ざっと 17,8 種類ぐらいあったと思う。
また、こういった日本酒以外にも、新鶴ではワイン用の葡萄を栽培しており、それらのワインもあった。
部屋に戻り部屋からの夜の景色。
夕立を降らせた雲はまだ会津平野を覆っており、ときおりイカズチも見えた。
気持ちよく 22 時頃に撃沈。
翌日の朝焼け。5:30 頃。旅の朝というのもあるだろうが、サマータイムが体に染みこんでて最近早起きである。
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