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【ライブのお知らせ】
IWQ & ひげおとめフレンズアコースティックアゲイン
11月13日(土) : TUBO (千歳烏山) : http://www.geocities.jp/tubo_kuma/
OPEN 18:30 / START 19:00 : MC 1,800yen (+1drink order)
Daniel J. Levitin (ダニエル・J・レヴィンティン) という人が書いた「音楽好きな脳 ― 人はなぜ音楽に夢中になるのか」という本を読んでいる。
アマゾンのリンクはこちら。
栞紐の位置からすると全体の 2/3 強を読んだところ。まだまだ続きがある。どういう本であるかの正しい紹介はアマゾン側をご覧になっていただくとして、僕が読み、解釈したことについて、メモをしておく。(書いてあることのボリュームがあるので、読んだことの記録しておかないと忘れそう)
・著者はもともとミュージシャンでレコーディングやアルバム・リリースの経験がある。
・しかしミュージシャンとして成るのではなく、レコーディング・エンジニア、プロデューサーとしての仕事に興味を持ち、そちらの方の実績がある。(一緒に仕事した人々がけっこうヤヴァイ)
・その仕事をしているうちに、何が人に対して音楽への興味を持たせるのかに関心が出て、さまざまな大学で学び研究をした。その際、認知心理学、認知神経学の角度から研究をした。で、どっちかっていうと神経学的な角度からの研究の方が多い。現在は認知神経学、認知心理学の学者として研究・教鞭をとっている。
1. 書籍ではまず、メロディ、コード、リズム、さらにそれらがどういう構造・構成をしているものなのかという、音楽の要素について解説している。
2. それらの要素が脳にどのように伝わり、認知されるのか解説している。
3. 認知された要素が脳でどのように処理されているかを解説している。
4. 脳の処理について解説をし、脳は補完、予測、カテゴライズといった処理を行っていることを説明している。
5. また、聴覚が視覚等と比べ、察知と行動が直結しやすいことを説明している (小脳との関係等)。
6. 脳は、補完、予測、カテゴライズを行っているが、それを裏切るようなことがあると、とどのつまり興奮することを説明している。で、その興奮している状態が、例えばなんか吸ったりした時と同じような状態とも近いらしい。
ここまでが僕が読んだところまでで、今は、音楽家が何をもって興奮する音楽をやれてるのか、っぽいことを書いている章を読んでる。またメモするかもしれない。
この本を読み出したのは、僕自身も「音楽って気持ちいいよね聴いてて楽しいよねでも何で楽しいのかな」という疑問を持ってて、なんとなくググったら出てきた本だったから。あるいは、人の音楽的志向がどこから来るのか調べていた時かもしれない。実際、著者もそこに興味を持ったが故に研究をし始めたらしい。
だから、これまでのこの手の研究では、音そのもの (あるひとつだけの音による実験とか、雑音かそうでないか程度の違いでの実験等) を使っての研究であったのだが、ここでは具体的な音楽を使った研究を書籍にしたものなので、音楽をやる立場からするとけっこう具体的に書かれていから面白い。専門用語がポンポン出てはくるけど、同時に具体的なミュージシャンや曲名もポコンと出てくるから、引き込まれる。
メモついでに、面白いなと思った話で思い出せるところを、書いておく。
→ 人間は、音楽を聴くとき、例えばその曲のメロディを認知するわけだが、同時に計算もしていると。どんな計算かというと、音のインターバル。例えば、ハッピーバースデーを歌う時、この曲は具体的なキーや速さが決まっていないのに、どんなキーで歌われても、ハッピーバースデーだということを認識できる。これはメロディーをそのまま脳にプリントしているのではなく、音の高低や音の長さという要素に解体して処理、認識しているから。
→ また、人間の記憶とは、受けた物事をそのまま脳に書き込んだわけではなく、抽出した要素バラバラに覚えているのであり、記憶を呼び出すとは、その解体した要素を使って再生成した状態のことをさす。
→ "キケン!" を察知しすぐに反映される行動 (例えば "逃げる" ) は、視覚による察知よりも聴覚による察知の方がダイレクトであり反映されやすい (これは小脳が関連している) 。そして、例えばリズムによって体が自然に動くのは、このためである。
実のところ、音楽をやっている人、すべてに薦めたい本なのだが、とにかく読んでて脳内 CPU を使う。「東京大学のアルバート・アイラー : キーワード編」の一番最後に下層倍音のことが書いてあるけど、あの章を読むぐらい。けっこう脳ミソがシパシパになります。
とりあえず今回はここまで。
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